人気ブログランキング | 話題のタグを見る

サイトウ タカヒコ Portfolio (旧HP)

cotedazur.exblog.jp
ブログトップ
2005年 12月 03日

レッツ 社会主義生活。

いまさら派遣のバイトなぞを始めてみました。今までの貴族生活ともおさらばです。
そんなわけでメニューも赤く社会主義カラーに。

行き先はヤマトシステム開発株式会社。仕事は・・どう考えても倉庫整理。
食堂にはこれまた派遣で来たであろういろんな人々がわんさか。ある意味で美大より濃い。
ユニフォームもクソもないので制服姿のヤマト社員から見れば、中世のイングランド人にとってのアイルランド人かイスラム人にとってのマムルーク人。戦争でまず前に出されるタイプの安い傭兵気分を味わう。
そんな中まず割り振られた仕事は2mほどに詰まれたこいつを二箱ずつ箱詰めすること。おなじみのワインマークが書いてあったがかなりハッタリくさい。しかも一箱13キロ。なぜ。
やってみる。ダンボール作る→箱下ろす(二回)→保護代わりにダンボールを隙間に挟む→3×4で台の上に積む。これを約40セット。終わって達成感にひたるも今度は2m半の山になってもう一度。
「幸せから生まれる不幸があり、不幸から生まれる幸せがある。」などとどうでもいいことを悟る。だんだんこの山を自分の力でなくすことに捕われ、手伝いに来た人を煙たがるという変なノリになる。手伝いの人からCG業界の賃金の安さを聞く。
気づいたら終了。室内で時計のない有栖川有栖的な空間が幸いした様子。

明日は佃島だそうで。もしかしたら誰ぞ会うかもしれませんな。

今日見たもの
映画「ベニスに死す」 監督 ルキノ・ヴィスコンティ
なんの因果か貴族監督ヴィスコンティ作品。前に「山猫」を映画館で見たが、これもやっぱり貴族&完璧主義親父の一貫した姿勢で20世紀初頭のヴェニスの風景を再現。ここまでくると今の僕らにとっては学べる学べないの問題ではない。
主人公の作曲家の気持ちが終盤、井戸の前のシーンあたりでなんとなくわかってくる。最後男と男の話だけどもなんか女も男も関係ないひとつの真実というかなにかを見せられたような気がしたところでクレジット。この出し方はイイネ。
あとはとりあえず少年役が半端なく美人(ただ二作品しか出てないところから見るに苦労してんだろうな)。
ただこの親父さんの照明はどうも好かない。

by s-tou-takahiko | 2005-12-03 00:17


<< 子供にとっては楽しい引越しも運...      トニーチャキチャニ。 >>