2009年 11月 19日

感想、紐育。

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仕事の合間をぬってオペラを一本と芝居を二本見た。

「もうひとりの令嬢ジュリー」

スウェーデンの劇作家、ストランドベリが1888年に書いた作品を1945年のイギリスに置き換えた芝居。令嬢と使用人の一夜の情事からその破滅までを描いた作品。
半地下にある使用人の部屋のみで話がすすむのだけれど、この出来がほんとうに丁寧で飾ってある皿から石畳の床まで道具だけでひとつの絵のような完成度でたまげた。ここまで完成されていると隙間なく作られた空間と役者の緊張の糸のようなものが張り詰めていて、ただコップをとるにしてもコインを投げつけるにしてもえらく迫力があった。

話は孤独な高飛車令嬢とコンプレックス満載の使用人が争っているうちに事におよんでもはやどうしようもないまま転がるように転がるしかないという話でことにおよぶまでの悶着なり愚痴はいかんせんわからず、かなり落ちかけたが、ことに及んでからはもう万国共通な転がりっぷりなので自分でも驚くほどようくわかった。

最後、二人が死ぬか逃げるかの状況にも関わらず
主人に頼まれたコーヒーを「作らなきゃ作らなきゃ」と作り続ける男の姿が泣けた。

「ハムレット」

「A.I」が唯一記憶にのこっているジュード・ロウがハムレット役という豪華な作品。
ハリウッド映画のスクリーンで見る人物が目の前で演技しているというのがはじめての感覚。

ジュード・ハムレットはものすごいしっかり者のハムレットで
悶々としているという印象が全然ないので新鮮だった。
ただ舞台の三分の一が見えないという訴訟も辞さない席で
さすがに三時間は耐え切れなかった。ちょっと途中なんどか記憶がとんだ。
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by s-tou-takahiko | 2009-11-19 16:25 | 雑想(制作以外)


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