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2006年 06月 18日

楽園論考。

a0059578_2232013.jpg漫画「ラスト・ワルツ」という地味に話題になった漫画の中で「失はれた地平線」(1937)というSF映画が出てくる。

ようやく本日、ご対面。

大戦前夜、墜落した旅客機のアメリカ人乗客達が墜落したチベットの山奥で「シャングリラ=桃源郷」と呼ばれる国に行き着く。

豊かで、穏やかで、平和なこの桃源郷の中で乗客たちは疑念、嫌悪、希望に悶々としながら
最後に一度帰還した主人公がもう一度、シャングリラを目指し雪山を一人登るという話。

長くて大いに眠くなるが、映像、モチーフはとても新鮮。
特に「桃源郷」的なものが存在する物語は大抵裏があるオチだが、
そうではなく完全に「完璧な世界」として最後まで存在している。

描いた時代と人々からすればこの世界が心からの願いだったわけだろうが、
「完璧なもの」が存在する不安。というトコから見ると私的にはおもしろかった。
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by s-tou-takahiko | 2006-06-18 22:22 | 雑想(制作以外)


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