サイトウ タカヒコ Portfolio (旧HP)

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2006年 03月 19日

第一場、大荷物をもった三人の男が空港にて渡航先のラスベガスでの予定を立てている。

まるで見透かしたような文章。長いが。

烏賊川市大映画学科に籍を置く戸村流平は、多くの仲間がそうであるように将来の巨匠名匠を目指してこの大学に入った。
末はオヅかクロサワかとなかば本気で思い込み、オスカーやパルムドールを身近なものと勘違いできた、その意味では立派な映画狂といっていい。(中略)
ところが時は瞬く間に流れ、流平は三年生になった。
やはり多くの仲間たちがそうであるように、流平は自身の才能の限界を感じながら、それでも多少なりとも映像関係の仕事を見つけることができたら幸い、と今後の身の振り方を考え考え、かといって具体的な努力や行動はあと回しでとりあえずは残り少なくなってきた大学生活を浪費することに躍起になっている。そんな毎日だった。
今までの大学生活で学んだことといえば、それはオスカーやパルムドールは自分の世界とは別の世界にある価値観にすぎない、ということに尽きる。

全部が全部ってことはないが、身にしみる話よ。
でもこれ、推理小説「密室の鍵貸します」のほんの一節。
全部読んだわけじゃございやせん。

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今日読んでいたのは今度見にいく舞台のシナリオ。岡田利規「三月の5日間」
「スーパーリアル演劇」ということで取り残されないようやっぱり予習しておこうかと決意。感想はまた舞台が終わってからだが、同じくこの舞台を見にいくO氏好みだなぁとしみじみ独断と汚濁と偏見にまみれるように思った。
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by s-tou-takahiko | 2006-03-19 01:17 | 雑想(制作以外)


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