2005年 11月 15日

ジャケツ!

川本喜八郎「詩人の生涯」は「ジャケット」をやたら「ジャケツ」と言うのが印象的でした。

今日は空間演出デザイン学科がドラマ実習をやっているとのことだったので、見学させても

らおうかと学校に行ったが「とりあえず今日は許可をとって明日から来てください。」の一言。

この時点で朝9時30分。仕方ないので10時まで待ち、イメージライブラリに。

そこから4時30分まで途中三回の休憩をはさみながら6時間、立てこもる。ザ・篭城。


今日見たもの
アニメーション「ラウル・セルヴェ作品集」
あまりにも作風が幅広いので感想は絞れませんが、「夜の蝶」「ハーピア」の二作品が一番印象的。「ハーピア」での徹底した動作表現と背景美術は卒制に大きく影響されそうです。
アニメーション「アスパラガス」 製作・スーザン・ピット
ロバート・クラムの画風が個人的に駄目で、「アスパラガス」はちょっとあのタッチに似ててあんまりのれなかった。二作目「ジェファーソン・サーカス・ソング」はマイ・フェイバリットでした。子供達の中の夢のサーカス。サーカスというモチーフに弱い二十歳。
人形アニメ「睡蓮の人」 製作・村田朋泰
そういえば夏前に「俺は人形アニメで行くっ!」と言ってたな。と、思い出した。日本家屋の空間設計・照明計画はいいけどちょっと卒制ぽかった。なんか粗い。ところどころ。
人形アニメ「川本喜八郎作品集」 製作・川本喜八郎
出ました。ザ・神。妥協という言葉がないのか?この御仁は。「鬼」「詩人の生涯」は特に印象的名作。「道成寺」の女の顔の造形また表情に至ってはまさに神の領域。生身の人間の女優でもあんな表情作れん。
アニメーション「ソビエト・アニメーション」
ブラッドベリ原作のSF「雨はやさしく」と人形アニメ「ブラック&ホワイトフィルム」の二作品。
和服の人形アニメがいかに大変かを逆に証明する形になってしまったが、良作。中年の男がたまたま出てきた少年時代の白黒写真の中を行ったり来たりする話。中年と少年との二人の異なった孤独感をよく表現しているし、映画的な演出がとてもうまかった。
アニメーション「アルザック・ラプソディ」製作・メビウス
フランスでは巨匠クラスの漫画家メビウスの作品をフランスのTVがアニメ化したもの。フランス人らしくSFではあるものの一切細かい科学的な話はナシ。一本3分半の作品が十本ほど。日本のアニメ・漫画界に少なからず影響を与えた巨匠の作品。世界観・画力・色彩設計。全てにおいて無駄がなし。「親の言うこととなすびの花は千に一つの無駄がない」的な作品。

演劇「偶然の音楽」原作・ポール・オースター 演出・白井 晃
白井晃恐るべし。ハズレなし。話の内容はリンクで。とりあえず感想だけを書けば。素晴らしい!
物語の起伏は激しくてもいやらしくない。それでいてメリハリがある。四角い石が碁盤上に敷き詰められたシンプルな舞台だが、あまりにも無駄がなくそれぞれの場によって多様に変化してく様は秀逸。
「運命は誰のせいでもなく、また誰のせいでもあって変化していく。確かなことはそれが自分の運命だということ。」そんなテーマ。ゴツゴツした石作りの舞台は倒れる人には痛く冷たいが、しかし自分の存在もまたその固い地面の上にしっかりとあるというような感じがした。ほんとええもん見さしてもらいました。

追記 金馬亭馬生のプロフィールのリンクが間違ってた。聞いたのは十一代目ではなく十代目のだった。
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by s-tou-takahiko | 2005-11-15 23:40 | 雑想(制作以外)


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